
日傘って、本当に涼しいんでしょうか?
差せば日陰はできます。でも「涼しい」と言えるほど変わるのか。
気になって、34℃の大阪に温度計を持って出ました。
持っていったのは2本。
今年の1月から半年使っているサンブロックラボの遮夏傘と、700円の折りたたみ傘です。
同じ場所で交互に差して測ったら、傘の内側の温度が明らかに違いました。
でも、いちばん驚いたのは数字ではありません。
この記事では、数字と体感で検証した、「涼しい日傘」と「暑い日傘」の違いをお伝えします。
- 比較した傘
- サンブロックラボ 遮夏傘(使用半年)
- 700円傘(晴雨兼用の折りたたみ)
- 検証したこと
- 猛暑日の実測(放射温度計)
- 体感の比較・雨の日・差し方
- 場所と時期
- 大阪・御堂筋周辺、7月
35℃の大阪で、日傘があっても外に出られませんでした

7月なかば、35℃の猛暑日。撮影するために外に出て、あまりの暑さに引き返しました。
日傘は持っていたのに、です。
それでも翌日、また日傘を持って出ました。
差した日と差さない日で帰ってからの疲れが違うことは、半年で何度も実感していたので。
日傘の効果は、猛暑日ほどよく分かります。
どれくらい違うのか、温度計を持って確かめに行きました。
翌日、2本の傘で温度を測ってみました
検証の内容
7月なかばの晴れた午後、大阪・御堂筋。
この日は最高気温34.5℃、湿度50〜54%。
検証した15時台も日差しが途切れず、サウナの中を歩いているみたいでした。
- サンブロックラボの傘(ブルー)
- 700円傘(晴雨兼用の折りたたみ)
- 放射温度計


測り方はシンプル。同じ交差点で2本の傘を順番に差して、
- 両方の生地の温度を放射温度計で測る
- 測った数値を撮影
もちろん、時間も場所も同じです。
サンブロックラボの傘は信用しているけど、結果がどう出るかは測ってみないと分からない。
そのつもりで、温度計を持っていきました。
気になる結果は…
結果、約5℃の差がありました。


当てた瞬間に、はっきり分かれました。
700円傘のほうが、内側の温度が高い。
内側の温度は46.7℃
温度もですが、同じ日傘なのにここまで差があったことにも驚きました。
傘の内側は、顔から数十センチしか離れていません。
700円傘の方は、日陰の中にいても頭の上から熱がじんわり降ってきます。使い比べて初めて気づきました。
閉じた瞬間、日傘のすごさがわかりました

御堂筋で傘を閉じた瞬間、顔に直射日光が当たりました。
肌がチリチリ焼けていくあの感覚、めちゃくちゃ暑い。
サンブロックラボの傘をさすと…
腕や首までカバーしてくれるサイズで、安心感があります。
炎天下で日傘を閉じると、直射日光が顔と頭に戻ってきます。
差している間はなかった。
違いはそれだけです。それだけで歩き続けることができました。
この日、私が歩き続けられたのは、サンブロックラボの傘があったからだと思います。

同じ道で、700円傘に差し替えます
日陰はできます。ただ、面積が小さい。
| サンブロックラボ 遮夏傘 | 700円傘 | |
| 陰の届く範囲 | おなかのあたりまで | 首から上まで |
| 胸もと・腕 | 陰に入る | 日ざしが当たる |
| もう片方の手 | カバーされる | 出てしまう |
| 親骨の長さ(表記) | 50cm | 49cm |
親骨の長さは表記上ほぼ同じです(49cmと50cm)。
それでも700円傘は——

あれ、小さい?
表示は似ているのに、使ってみると別ものでした。
いちばん驚いたのは、温度の数字よりもこちらです。
表示されている親骨の長さが同じでも、身体をカバーしてくれる広さは同じになりませんでした。
700円傘にも良いところはあります
良かったところ、気になったところはこんな感じ↓
- 畳むと本当に小さい
- 小さめのペットボトルを薄くしたくらい
- カバンにすっと収まる
- 骨が細くて薄い印象
- 開閉にもちょっとコツがいるかも
- 陰の面積が小さい
「いつでもコンパクトに持ち歩きたい」
「日差しの強くない時期もカバーしたい」
という人はこれで充分。
ただ真夏に長く歩いたら、機能とつくりがしっかりしたサンブロックラボの日傘は本当に頼りになりました。
雨の日に出た、もうひとつの差
「晴雨兼用」機能にも差が出ました

700円傘で本降りの雨のなか30分ほど、歩いて検証しました。
歩き出してすぐは悪くなかったです。
雨はしっかり防げているし、風もないので不便を感じない。
ただ、しばらく歩き続けると様子が変わりました↓
- 直径が小さく、どちらかの腕が必ず傘からはみ出す
- 継ぎ目から雨が染みて、傘の真ん中からぽたぽた
- カバンも濡れて、中のパソコンのケーブルやストールまで湿っていた
肘から上がびしょびしょになり、肩も頭も冷たく、さすがにへこみました…

冷たい、悲しい。
そのときの正直な感想です。
携帯用として小雨で使うには充分かと思います。
ただ、本降りを任せるならしっかりした1本が欲しい。
「晴雨兼用」も傘による
ちなみにこの雨の日、心斎橋では外が白・内が黒の傘を差している人をちらほら見かけました。
ビニール傘ではなく、晴雨兼用なのだと思います。男性もいました。
日傘を選ぶときに重視する点を聞いた都民アンケートでも、遮光性の次に「晴雨兼用」が多く挙がっています。

天気が変わるたびにカバンの中身を入れ替えなくていい。
これだけで手間がひとつ減って、おでかけのハードルが下がります。
サンブロックラボの傘は生地がしっかり水をはじき、梅雨の雨からも服やカバンを守ってくれました。
晴雨兼用も傘による、とわかりました。
「−◯℃」の数字は、測った場所で変わります
日傘によってどれくらい違うのか

素材・加工・色の違う7種類の日傘を、名古屋の屋外で実測した研究があります。太陽光を遮る率(遮蔽率)は、いちばん低い傘で約5割、高い傘ではほぼ100%でした。
日ざしを半分通す傘と、ほとんど通さない傘。
どちらも同じ「日傘」という名前の商品として売られています。
同じことをコジットでも確かめています
太陽光を想定した照明を20分あてたあと、頭のてっぺんの表面温度を撮影したもの。

- 日傘なしで約52.5℃
- 比較品の日傘で約43.5℃
- 遮夏日傘で約36.9℃ でした。
見てほしいのは数字より、熱がどこで止まっているかです。
比較品は日傘を通り抜けて頭まで届き、遮夏傘は日傘で止まっています。
私が放射温度計で計測した内側の温度差でも、同じことが起きていました。
売り場に並んでいる傘は

購入前に、こんな風に温度を測って確かめることはできません。
UVカット率や遮光率、完全遮光の表示は、いまはどの傘も高い数字が並びます。
差が出るのは「遮熱」表示と「−◯℃」。この「−◯℃」には読み方があります。
表示近くに、どこで測ったかが小さく書いてあります。
数字は2種類↓
| 製品で測った数字 | 体で測った数字 | |
| 測る場所 | 傘そのもの | 頭のてっぺんなど |
| 数字の出方 | 製品の違いは分かるが、大きく出やすい | 控えめに出る |
| 体感との近さ | 体で感じる涼しさとは別もの | 体感の涼しさに近い |
サンブロックラボの傘の「体感−15℃」は、専門機関が人の頭頂部で測った体感温度の数字です。

さらに、熱を運ぶ光をさえぎる「遮熱」と、生地にたまった熱を空へ逃がす「放射冷却」の両方が入っています。
放射冷却は、晴れた夜に地面がひんやり冷えるのと同じしくみ。
熱を逃がして傘の温度を上がりにくくします。
数字の大きさより、「誰が・どこで測ったか」。
しくみの詳しい話(近赤外線・遮熱・放射冷却)はこちら↓

日傘の出番は、夏だけではありませんでした

日差しが強い日ほど、傘のあるなしの差ははっきり出ます。
(涼しくなるというより、暑さの消耗が減る感じ)
環境省の実験でも、遮熱日傘を差して歩くと、帽子だけのときより汗の量が約17%減るという結果が出ています。
心拍の上がり方も、2割ほど小さかったそうです。
体に届く熱が減れば、それを冷まそうとする体の仕事も減る。
「暑い日に出かけると、帰ってから何もする気になれない」あの感じが軽くなる、ということだと思います。
そして、紫外線は春からずっと肌に降りそそいでいます。
うす曇りの日でも快晴時の8~9割の紫外線が届くので、日焼け対策を徹底したい方は春から使うことがおすすめです。
紫外線は全方位から来る?

もう一つ知っておきたいのが、紫外線の届き方です。
紫外線は太陽からまっすぐ届くものだけではありません。
空気中で散らばって、四方から回り込んでくるもの。さらに地面からの照り返し。
真夏の街なら、全方位から紫外線が来ると思うくらいでちょうどいいかもしれません。
日傘が防げるのは上からまっすぐ届く分。
なので、しっかり守りたい日は日焼け止めと一緒に使うのが安心です。
じゃあ日傘は意味がないのか、というとその逆で。
いちばん強い、真上からの分をさえぎってくれるのが日傘です。
日焼け止めは、その残りを埋める役。どちらか一方ではなく、2つで1組だと思っています。
| 紫外線は、3つの方向から届きます | |
|---|---|
| ↓ 上から | 太陽から直接届く紫外線。日傘が防げるのは、主にこれ |
| ↘ 横から | 空気中で散らばって届く紫外線。屋外では、直接届く量とほぼ同じくらい |
| ↑ 下から | 地面からの照り返し。アスファルト・コンクリート約10%/砂浜・水面10〜20% |
(参考:環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」)
差し方でも涼しくなるのか、試してみました

日傘は「なるべく深く差す」のがいいと言われています
さきほどの「散らばって届く紫外線」が、UVカット100%の傘でも横から回り込んでくるためです。
では、涼しさのほうはどうなのか。
深めと高めを、同じ道で交互に差し替えて試しました(高めは頭から20〜30cmほど上げる差し方です)。
結論、涼しさそのものは大きく変わりませんでした

変わるのは風通しです。高めにすると風がよく通り、顔に近いとほんのり熱を感じます。
内側は42℃前後あるので、気のせいでもなさそうです。
結果、「深く差して、太陽のほうへ傾ける」がベストでした。
当然と言えば当然ですが、根拠もありました。
水平に差すより、太陽の方向へ向けたほうが紫外線を防げるという実験もあります。
半年使った今、思うこと
半年使った今、夏の移動がすごく楽になりました

「暑いから今日はやめておこう」が減り、天気にスケジュールを左右されなくなりました。
試してよかった。今年使えてすごく良かった。
これが正直な思いです。
今は玄関の傘置き場、いつでもサッと持ち出せる場所にスタンバイしています。
半年でいちばん出番が多かったのは、晴雨兼用でカバンに入る折りたたみでした。
空模様を気にせず持てるところが、私には合っていたようです。
使いはじめの頃の話は、開封レビューに書いています。

耐久性の面でも、半年たっても傷みは見当たりません。
生地も骨も持ち手もきれいなまま。
日傘は消耗品で、寿命は一般に2〜3年ほどと言われています。
生地の加工が少しずつ弱っていくためです。
でも、ほぼ毎日使って半年でこれなら安心。来年も頼りにするつもりです。
白状すると、去年までの私は日傘不要派でした
かさばるし片手がふさがる。
シミも老化も自然なことと思っていた面もあります。あえて買ってまで、とは思えませんでした。
それでも置いていって後悔した日があります。
- 曇りと思ったら晴れ間が出た
- 「今この時、日傘があれば」と思いつつ汗だくになって歩きました。
- 降りそうな曇り
- 一瞬だけ雨に降られました。晴雨兼用なんだから迷ったら入れておけばよかった。
不要派だった頃には、なかった後悔です。
あえて挙げるなら、「大きさ」か「身軽さ」か

親骨が長いほど守られるスペースも大きく、持ち歩きはコンパクトなほうが楽。
最近は、大きく開いて小さくたためる傘もあります。それでも全部を最優先で満たす1本を選ぶのは、なかなかむずかしい。
70代の友人から、こんな声も聞きました

「思っていたよりかさばる」
「たたむときに少し手間取る」
しっかりした作りの裏返しでもあります。
荷物を減らしたい日や出し入れの多い日は、軽量の折りたたみ傘が合う場面も多そうです。
実は、検証に使ったブルー(親骨50cm)のほかに、大きめのMatt Black(親骨55cm)も使っています。
真夏の今は、Matt Blackのがっつり守ってくれる安心感が心強い。
手軽さ重視の日は折りたたみ傘が楽。
結局、その日の予定で持ち替えるのが一番しっくりきました。
サンブロックラボの傘、周りの反応は
・生地がしっかりしている
・骨や作りがちゃんとしている
Matt Blackは「見た目に高級感がある」とも。
Matt Blackを使っている70代の方は、傘があるときとないときで夏のしんどさがまるで違う、見た目より軽い、と話していました。
このデザインと機能でこの値段、全然アリ。
が私と周りの共通の声です。
家族にも、1本ずつ
日傘はもう、女性だけのものではありません

検証中も日傘の男性を何人も見かけました。
黒い長傘の方、白い折りたたみ傘の方。
ウェザーニュースの「傘調査2026」では、日傘を使う男性はここ7年で4%→15%と増加。
「男の人はあまり差さない」という遠慮は、もう要らないのかもしれません。
もともと日傘は男女の区別なく使われており、江戸時代には男性の日傘がぜいたく品として禁止令が出たほど広く使われていました。
サンブロックラボには、ビジネスシーンでも違和感なく使えるMatt Blackもあります。
もちろんメンズにもおすすめです。
個人的には、災害レベルの暑さから身体を守るためにも年齢性別関係なくぜひ使っていただきたいです。

熱中症で運ばれた人の半数以上は65歳以上

どこで具合が悪くなったかを見ると、いちばん多いのが自宅、次が道路です。
短い距離だと「もうすぐ着くから」と我慢しがちです。
ただ年齢が上がるほど、暑さそのものを感じにくくなると言われています。
「暑い日は使ってね」と言葉で伝えても、その判断がむずかしい。
我慢しているつもりもないまま、無理をしてしまう。
親や祖父母にすすめるなら、言葉で伝えるより1本渡すほうが早いのかもしれません。
子どもは、大人より地面に近いところを歩いています

背の低いお子さんは大人より照り返しを受けやすく、体温の調整もまだ苦手です。
サンブロックラボには、キッズ用のロングもあります。
使ってみて納得できたら、大切な家族にも遮夏の涼しさを。
まずは、いちばん外を歩く人の分から。
よくある疑問
Q. 黒い傘は暑くなりませんか?
A. 遮熱と放射冷却があれば、色による涼しさの差は小さいと言われています。
内側が黒いと照り返しが顔に反射しにくい利点も。
私はMatt Blackも使っていますが、暑さで困ったことはありません。
Q. 帽子とどっちがいいですか?
A. 環境省の帽子と日傘を比べた実験では、帽子だけのときと比べ、遮熱日傘では頭の皮膚温度の上がり方が小さくなりました。
もちろん、両方使えばさらに心強い組み合わせです。
Q. お手入れはどうすればいいですか?
A. 公式によると、基本は「使用後は陰干しして、十分乾燥させてから保管」です。
私も雨の日に使ったあとは、玄関で広げて一晩乾かしています。
はっ水効果がうすれてきたら、市販のはっ水スプレーが使えます(シミ防止のため、目立たないところで試してから)。
その他よくある質問は、公式ページのQ&Aにまとまっています。
まとめ|同じ「日傘」でも、ここまで違いました

日傘は涼しいのか。半年使って検証すると、答えがはっきりしました。
サンブロックラボの遮夏傘は、涼しかったです。
実測では約5℃の差。体感の差は、数字以上でした。
涼しい面積、閉じた瞬間との落差、疲れ方。どれも傘で変わります。
同じ「日傘」でもここまで変わりました。
選ぶときに見てほしいのはこの3つ。
- 「遮熱」の表示があるか
- 「−◯℃」は誰がどこで測った数字か
- 体をどれだけ覆えるか

大阪の猛暑日は去年が45日、過去最多でした。
ひと夏のうち1か月半ぶんが35℃以上だった計算です。
1本あるとないとで、外出する時のしんどさがだいぶ違いました。
去年まで不要派だった私も、今では日傘が手放せません。
今日も玄関でスタンバイ中です。
猛暑はまだ続きます。
もし買い替えるなら、次は「遮熱」の表示から見てみてください。

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