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備蓄米・古米の放出が話題

最近、ニュースなどで「備蓄米の放出」が話題になっていますね。楽天市場でも備蓄米のワードが急上昇です。ふだんあまり耳にしない言葉ですが、これは、国や自治体が保管していたお米を必要に応じて市場に出す、という取り組みのこと。お米の備蓄は、災害や食料不足に備える大切な仕組みですが、私たちの食卓に届く機会があると、少し驚きや不安を感じる方もいるかもしれません。
備蓄米や古古米を5㎏、10㎏など購入すると、その量を美味しく食べられるのかな?と思われる方もいるかもしれないですね。
「味はどうなんだろう?」「ちょっと古そうだけど、美味しく食べられるのかな?美味しくないの?」
そんな声にお応えしたくて、今回は備蓄米をおいしく炊くためのちょっとしたコツをご紹介します。
少しだけ手をかけてあげると、かたいと思っていたお米がふっくらとよみがえり、より美味しくなります。災害用の「非常食」としてだけでなく、毎日の食卓にも取り入れられるようお届けします。
備蓄米はまずい?その理由は?

備蓄米というと、「まずそう」「おいしくない」というイメージを持たれてしまうことがあります。実際に口にしてみて、「パサパサしてる」「においが気になる」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
その理由のひとつは、保存期間の長さにあります。備蓄米は数年間保存されることが多く、その間にお米の水分が少しずつ抜けていきます。水分が減ると、お米の粒は固くなり、炊いたときにふっくら感やツヤが出にくくなってしまいます。
また、長期保存の影響で、お米に特有のにおいが出ることもあります。これは、古くなったお米に含まれる脂質が少しずつ酸化するため。安全には問題ありませんが、香りの変化が気になることはあります。
そしてもうひとつ、「炊き方」による印象も大きいです。備蓄米は新米と比べて性質が異なるため、同じように炊いてしまうと、おいしさを引き出すのが難しい場合があります。水加減や浸水の時間、炊飯後の蒸らし方をほんの少し工夫するだけで、ぐっと美味しくなるのですが、そのひと手間が知られていないことも、"まずそう"という印象につながっているのかもしれません。
でも、実は備蓄米にも、まだまだおいしくなる力があります。少しだけ手をかけてあげると、炊きたての香りがふんわり広がって、口に入れたときの甘みや柔らかさがよみがえってきます。
あまりよく知られていないだけで、工夫しだいで、もっと美味しくなるのでぜひ試してみてくださいね。
お米の味の美味しさは水分量が大切

備蓄米や古米を美味しく食べるためには、少しだけ炊き方に工夫を加えてあげるのがポイントです。
お米は時間が経つと、少しずつ水分が抜けていきます。新米に比べると、粒の中が乾いていて、水を吸いにくくなっているんですね。
備蓄米・古米の研ぎ方のポイント

備蓄米や古米を美味しく食べるには、炊き方だけでなく、研ぎ方にも少し気を配ってあげると、ぐっと味がよくなります。長く保存されていたお米は、どうしてもにおいや雑味が出やすくなることがあります。だからこそ、最初のひと手間がとても大切なんです。
まず、お米を研ぐときの最初のお水は特に注意が必要です。お米は乾いている状態なので、最初に入れた水を一気に吸い込みます。このとき、水に含まれているにおいや雑味も一緒に取り込んでしまうことがあります。ですので、一番最初のお水は、注いだらすぐにサッと捨てるのがおすすめです。
そのあとは、水を2〜3回替えながら、やさしく手早く研ぎましょう。昔ながらの「力強くぐるぐる研ぐ」方法ではなく、指先でお米をなでるように、やさしく混ぜるくらいがちょうどいいです。お米を傷つけすぎずに、表面のぬかや古いにおいをきれいに落としてあげましょう。
水がある程度澄んできたら研ぎは完了。あとはしっかり浸水してから炊飯します。
炊飯前にお米を浸水することが大切

古めのお米には、水分が足りないため、ふだんより少し多めのお水を使ってあげると、ふっくら炊き上がりやすくなります。目安としては、新米のときよりも1.1~1.2倍ほどの水分量を意識してみてください。ご家庭の炊飯器によっても炊き加減は変わってきますので、少しずつ増やして炊き加減を調整してみてくださいね。
もうひとつ大切なのが、浸水の時間です。乾いたお米にゆっくり水を吸わせることで、芯までやわらかく、甘みのあるごはんになります。最低でも30分、できれば1時間ほどじっくりと浸水させてあげましょう。気温が低い季節などは、ややぬるめの水(30℃前後)を使うと、よりスムーズに水分がしみ込んでいきます。お米に水分を戻すイメージですね。
ちょっとだけ待ってあげるだけで、お米の表情がぐっと変わります。炊きあがったときのつややかさ、ほのかな甘み、そして噛むたびに感じるやさしい旨み。どんなに時間が経ったお米でも、「あぁ、おいしいな」と感じられる瞬間が、ちゃんと待っていてくれます。
炊くときのお水の質にこだわってみる
お米を炊くとき、みなさんはどんなお水を使っていますか?
「水道水で十分でしょ?」って思われるかもしれません。でも実は、お米のうまみを引き出すにはどんな水を使うかがとっても大切なんです。
お米って、炊くときに自分の重さの1.5倍〜2倍くらいのお水を吸うんですね。
つまり、お米=ほとんどが水でできているといってもいいくらい。だからこそ、そのお水の味や成分が、ごはんの美味しさを左右するんです。
浄水器を通したお水や、市販のミネラルウォーターや、水道水でもひと工夫するだけで、ごはんの味は変わりますよ。
たとえば、水道水を一度沸騰させて、しっかり冷ましたお水。
これは、カルキ(塩素)を飛ばして、まろやかでお米にやさしい水にしてくれる方法なんです。お時間があるときに、ぜひ試してみてくださいね!
しっかり蒸らすと美味しさアップ

そして、炊きあがった後も大事なのが蒸らしの時間。炊飯器のスイッチが切れてすぐにふたを開けたくなりますが、10〜15分ほど蒸らす時間をとることで、余分な水分が飛び、お米の中にうまみがぎゅっと閉じ込められます。蒸らし終わったら、しゃもじで底からふわっと空気を入れるように混ぜてあげると、全体がふっくらと仕上がりますよ。
みりん、酒、昆布、オリーブオイルを入れる

長く保存されていたお米は、どうしても香りや甘みが薄れてしまいがち。でも、ほんの少しの工夫で、ぐんと美味しく仕上げることができるんです。
今日は、みりん・酒・昆布・オリーブオイルなど、身近な食材を使って、古いお米に豊かな風味とコクを加える方法をご紹介します。
■ みりん・酒でふっくら&ほんのり甘く
炊飯時に、みりんや日本酒をほんの少し(米1合に対して各小さじ1〜2)加えると、お米がふっくら炊きあがり、ほのかな甘みが加わります。
お酒はお米のにおいを和らげて、風味をまろやかに整える役割も。
みりんは天然の甘さと照りをプラスしてくれるので、冷めても美味しいごはんになりますよ。
※香りが強くなりすぎるのが気になる方は、料理酒ではなく「純米酒」や「本みりん」を少量使うのがおすすめです。
■ 昆布でうま味をじんわりプラス
炊飯器に5〜6cm角のだし昆布を1枚入れて一緒に炊くと、昆布のうま味がじわっとお米にしみ込んで、深みのある味わいになります。
とくに、味に物足りなさを感じやすい古米にはぴったり。ほんのり和風の香りが加わって、おにぎりや和食のおかずとの相性も抜群です。
炊きあがったあと、昆布は取り出しても、そのまま細かく刻んで混ぜ込んでもOK。香りがやさしくて、心がほっとするごはんになります。
備蓄米・古米を美味しく炊くグッズならこれ

「それでも、美味しく食べられるか不安…」
そんなふうに感じる方におすすめ!
備蓄米や古米は、保存状態によって少しずつ風味や食感が変わってしまうことも。でも、そんなお米でも、あるグッズを使えば簡単にふっくら&もちもちの美味しいごはんに変わるんです。
その名も――「こめつぶちゃん」!
炊飯器に入れて、炊くだけ!

「こめつぶちゃん」は、使い方がとてもシンプル。
お米と一緒に炊飯器に入れて、あとはいつも通り炊くだけ!
特別な手間も時間もいりません。なのに、炊きあがったごはんはまるで新米のような仕上がりに。
粘りと甘みがぐっとUP!
使ってみると、お米の粘りと甘みがしっかりアップしているのを感じられる効果があります。
その秘密は、「こめつぶちゃん」に含まれているナノプラチナ粒子。
この粒子が水を弱アルカリ性に整え、お米の表面にあるたんぱく質をやさしく分解。
すると、お水がお米の中までしっかり浸透するようになり、ふっくら、もっちりとしたごはんに炊き上がるんです。
しかも、ある実験では未使用時と比べて、お米の甘みが約2.4倍にアップしたという結果も。
これなら、備蓄米や古米も「また食べたい」と思えるごはんになりますね。
毎日のごはんを、ちょっとごちそうに

「こめつぶちゃん」は、一度買えば繰り返し使えるので経済的。
特別な日だけでなく、毎日のごはんをちょっとだけランクアップしたいときにもぴったりです。
忙しい日も、炊飯器のふたを開けた瞬間にふんわり香るごはんの香りと、つやつやのお米を見ると、なんだか嬉しくなりますよね。
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